学校はしょうがないとして、

病院に通うにも、
普通に、ちょっと出かけるにも不便な恭一は、

これを機会に、原付バイクの免許を、
隆志もみち連れに取得した。


隆志はスクーターを買い、

恭一はというと、

「怪我が完治したらチャリに戻すから」と、

400ССのバイクも持っている矢部から、
スクーターを取り上げた。

スポーツマンらしいのか、らしくないのか…


そんな恭一は、

私の乗ってる電車を、メールで確認すると、
隆志と二人でバイクで追いかけ、

その後ろ脇を、矢部が、
自転車を漕いで、必死に追いて来ているのが見え、

電車の中の私は、
独りで笑いを堪えるのに大変だった。


(やっぱり、男の子の世界って、楽しそうで羨ましいよ!
きょーちゃんが言ってた、
“青春”ってヤツは、
ちゃんと味わえてるのかな?)