うちの学校に関しては、

やはり、お嬢様校と思われているだけあって

相手が本気モードのケースがあり、
どう対処したものか、困ることがある。

こんなことが、恭一にバレでもしたら、どうなるか分からないし

余計な心配をかけたくなかった私は
とにかく、気を付けていた。

それなのに、

恭一が高校の友達に、私の存在を話したところ

どういうルートでか、
私の簡単な情報を持ってきたとかで、怒り奮闘。

こっちが気を付けていても、
こういったネットワークには、打つ手が無かった。


「で、そういう時、お前はどうすんの?」

「彼氏が居るって言うよ…“気の短い”って付け足して!」

「何を勝手に、俺を巻き込んでんだよ。」

「それが一番、効果的なんだもん。」

「名前出してねーだろうなぁ?ったく…」

「でもさ、そのうち、きょーちゃんにも知らない娘から電話がくるかもよ。」

「今はまだナイな。ま、そのうち、名前が有名になれば〜。」

「犯罪で?」

「ばっかじゃねーの!」

「違うの?」

「新記録達成!北村恭一君!って、新聞に、」

「ま、目標は高く!ね!」

「おまえは心配ねーな!その性格の悪さから、すぐに正体見破られて、残念な結果に…」

「あのさ〜!ソレとつきあってるのは誰?」

「は〜い!オイラで〜す!」

「よくも、そんなことを…」