5年のメンバーの中に、
あの、よく目が合う、気になる男の子がいたのだ。
「あ!」
そんな私に、彼は軽く会釈をした。
「もしかして、去年もリレーだった?」
「…チームも一緒だったよ。」
「あー、そうだったんだぁ。」
彼は、顎を突き出す様に頷くと、
いつになく、そっぽを向いた。
(あたしの事知ってたから、目が合ったのか〜…全然覚えてないや)
「まず、4年のスタートと6年のアンカー。そこは慎重に決めないとな〜。」
うちのクラスの学級委員が、仕切り直してくれた時
「俺、5年の最後を走って、6年の恩田さんに繋ぎます。」
突然、あの彼は言った。
何が驚いたって、
彼は、私の名前も、ちゃんと知っていた。
私が、彼の存在を知ったのなんか、その、ずっと後なのに…
彼がどんな走りをするのか知らないが、
順番が決まると、さっさと練習を開始した。
そんな時でも、ふいに恭一を見てしまう。
恭一の走る姿を見てから走ると、
奮いたたせられ、速く走れる気がするのだった。
その時、
恭一の隣を走る男の子が目に付いた。
うちのチームの彼だ。
皆が、彼と恭一の走りに、目を奪われた。
あの恭一と、互角に走る5年生…
「これは速いや!」
本番で競えないのが惜しい!
あの、よく目が合う、気になる男の子がいたのだ。
「あ!」
そんな私に、彼は軽く会釈をした。
「もしかして、去年もリレーだった?」
「…チームも一緒だったよ。」
「あー、そうだったんだぁ。」
彼は、顎を突き出す様に頷くと、
いつになく、そっぽを向いた。
(あたしの事知ってたから、目が合ったのか〜…全然覚えてないや)
「まず、4年のスタートと6年のアンカー。そこは慎重に決めないとな〜。」
うちのクラスの学級委員が、仕切り直してくれた時
「俺、5年の最後を走って、6年の恩田さんに繋ぎます。」
突然、あの彼は言った。
何が驚いたって、
彼は、私の名前も、ちゃんと知っていた。
私が、彼の存在を知ったのなんか、その、ずっと後なのに…
彼がどんな走りをするのか知らないが、
順番が決まると、さっさと練習を開始した。
そんな時でも、ふいに恭一を見てしまう。
恭一の走る姿を見てから走ると、
奮いたたせられ、速く走れる気がするのだった。
その時、
恭一の隣を走る男の子が目に付いた。
うちのチームの彼だ。
皆が、彼と恭一の走りに、目を奪われた。
あの恭一と、互角に走る5年生…
「これは速いや!」
本番で競えないのが惜しい!