キミの隣に座る梨香。



その後ろに座るあたし。




何でこんなに
あたしたちの距離は
近いのだろう






もう心は遠く
なってしまったのに…





「どした?」



隣の席の

玲が話しかけてきた。





「ちょっと…」



あたしは曖昧に
答えることしかできない




だって…



<<加藤 玲>> <かとう れい>




あたしの隣の席の
この人は…





あたしの愛しい人の



親友だから







「悠…心配してたぞ」



ボソッ
とあたしに言う玲。





本当に?




あたしのこと
まだ気になってる?



違うよね…





期待しないようにしよう



また悲しまないように