「私が武器になるので戦って下さい。」
「でも・・・」
「時間がありません。」
「分かった。」
そう言ったら、サリリちゃんは俺の手を掴んで来た。
その時、ミエル同様に魔方陣が出来て、サリリちゃんは剣になった。
「さあ、この剣で戦って下さい。」
「分かった。」
俺は剣を手にした。
「お前が、天使の兄ちゃんか・・・」
「一体、お前は誰なんだ?」
「俺か?正体を教えてやるよ。」
被っていたフードを脱いだ。
「あなたは・・・」
サリリちゃんが言葉を発した。
「知ってるの?」
「はい。でも、あなたは和也さんによって倒されたんじゃなかったんですか?」
「危機一髪、助かったんだよ。」
「そんな・・・」
「こいつは誰なの?」
それには、ミエルが答えた。
「この人は、ボクの悪魔界でのお兄ちゃん。レイトお兄ちゃんだよ。前の戦いで和也お兄ちゃんによって倒されたんだけどね。」
「レイト・・・ミエルのお兄ちゃん・・・」
「そろそろお喋りはこの辺にして行くぞ!」