その時、ミエルは俺に向かって魔法を掛けようとした。
だが、間一髪の所でサリリちゃんに助けてもらった。
「ミエルちゃん、どうしたの?」
「ボクはやっぱり、天使と一緒には過ごせない。ボクは悪魔だから。」
「ミエルは俺のパートナーじゃなかったのか?」
「最初はそう思ったんだけど違ったみたい・・・」
「何で、違うって言うの?」
それには、黒いマントを羽織った男の人が答えてくれた。
「何故なら、ミエルはあるべき場所に戻っただけだ。」
「あるべき場所って何だよ・・・」
「悪魔に戻ったって事ですか?」
とサリリちゃんが聞いた。
「まあ、そう言う事だよ、天使の少女。」
「じゃあ、俺を騙したって事か・・・」
「そう言う事になるね。でも、騙されるお兄ちゃんが悪いんだよ。」
「・・・」
俺は何も言えなくなった。
「じゃあ、証拠を見せてやろう。ミエル!」
そう言うと、黒マントの男とミエルの周りに魔方陣が描かれて、ミエルが鎌になってその男の武器になった。
「どうなってるんだ?」
「良太さん、私たちも。」
「でも、俺たちにはどうしようも出来ないよ。」
「出来ます。」
「どうやって!?」