家に帰ると珍しく将君が居た。



「あ、おかえり。」

「ただいま。早いね?」

「今日バイトなかったから。」

「そっか。」



なんか・・・目合わせれない・・・。


「梓、なんかあった?」

将君が心配そうに見つめてくる。


でもそれが何だか私の不安を掻き立てる。



「・・・・どうして?」


私は思わず口にしてしまった。


でも止められなくて涙も勝手に流れてくるし

「どうして私にはしてくれないの?」


将君は「え?」という顔をしてる。


そりゃそーだよね。



涙流して、「どうしてしてくれないの」なんて、ただの欲求不満女じゃんか。

てか将君困ってるし。

私が俯いてると将君が口を開いた。