ふわっと体が浮く感じがして、目を覚ますと高木先生の首筋が目に映った。


「え?!!え?!ええ??」

と思わず声をあげる私に気付いた高木先生は、

先生:「お、悪い、起こしちゃったか?」

にっと笑う高木先生に…、私、もしかして…、お姫様抱っこしてもらってる????


「せ、先生!!おおおおおろして、くだ下さい!!」


完全にパニックになる私。ドキドキする心臓が持たない。


こんなに近くて、抱っこされてて、体を支える腕、触れる体が熱くて、私は気が動転していた。


先生:「ははは!(笑)そんな反応されたら、おろしたくなくなるな〜♪(笑)」

「か、か、か、かからかわないでください!」

バタバタしながら、先生の胸元をボカボカ叩く。無我夢中で、ただ私には恥ずかしすぎて刺激が強すぎる。


先生:「いていて、危ない、暴れると落ちるぞ、ぅわ!」

案の定、私が暴れ過ぎたせいでソファーの横の絨毯に倒れてしまった。

「あいたた、…ご、ごめんなさ…」

そう言いかけて目を開けると近過ぎる高木先生の顔にドキッとして言葉を失ってしまった。