真梨奈:「…。奈緒は、先生って呼ばれる人の前では、優等生だもんね(笑) 私達の前じゃ、信じられないくらい子供っぽくてさ、(笑)」
「もお真梨奈!!私は、優秀になるために先生の前では頑張ってるの!
成績良くないと、お父さんやお姉ちゃんをガッカリさせちゃうし…。きっとお母さんも…。」
南:「何で高木先生だけは、他の先生より苦手なの?」
自分でも答えのはっきりしない質問に少し考えながら答える。
「…、何でかな。他の先生ってさ、私達の事とか何も分かってなくてさ、そのくせ自分は正しいみたいに怒って…。前にそれで怒られた事あって…余計嫌になったっていうか…。」
花:「そうだよね…。でも私はそんなの気にしないけどね。」
「そうなの!私も気にしてたらキリがないし、気にしてないんだけど…、他の先生なんかどーでもいいくらい。なのに、…高木先生は何か、変に引っ掛かるんだよね。」
あの、全てを見透かすような目が、愛想が良いくて近づきやすい人なのに、本心が見えなくて…よく分からない。
だから、
「苦手なんだよね。今までの先生なら、本心見え見えでさ…分かりやすくて対応しやすかった。」