ピーンポーン…

約束の時間に、玄関のチャイムが鳴る。

「真梨奈達だ!」

そう思って立ち上がると先生がスッと私の前に出て、

先生:「俺が出る。」

そう言って玄関に向かった。私はその後を追って、先生がドアを開けるのを待った。


先生って、背、高いな…。


後ろから見る先生の大きい背中に何だかドキドキしながら、

ガチャっと開くドアの音にハッとして真梨奈達を迎える。


真梨奈:「やほ!!」
南:「ちーっす!」
花:「えへへ。」

先生の先に、3人の姿が。南はスエットにロンTでジャンバーを羽織りサングラスと大きいハット帽子を被っている。花はラフな茶色のつなぎを着てマフラーを口まで巻き、南と色違いの大きいハット帽子を被っている。真梨奈は、ジャージ姿でサングラスにキャップを被っている…。

そんな3人の姿に吹き出して笑ってしまった。


先生:「…お前ら…何だその格好…。」

「あはははは(笑)」

真梨奈:「何だって失礼ね!」
南:「ちゃんと、変装して来たんだから!」
花:「奈緒、笑いすぎ!この格好、ちょー恥ずかしいんだからね!」


先生:「逆に目立つぞ、それ…。
まぁとりあえず、中入れ。」