南:「それより、奈緒ってば、まだ高木先生嫌いなんだ。」


嫌な所を突かれた私は、何も言えず黙ってしまう。

花:「えー!!?奈緒っちってば、高木先生のこと嫌なの?」

「もお、嫌なの、苦手なの!」


真梨奈:「ほんと、さっきもあからさまに嫌がってたし。笑」

4限の物理のせいでこんな話になるなんて。

花:「知らなかった。高木先生、って凄い良い人そうなのに。」

真梨奈:「そうそう、細く見えて意外とガッチリした男らしさがカッコいいよね〜!」

南:「うんうん!キリッとした目に意外と優しいし、惚れる…(笑)。……何で嫌なの?」


「……。まず、先生って存在が嫌いなのに、あの高木先生は、更に苦手。」