高木先生Side
こうゆう晴れた日には、屋上で飯食べるのが1番。
俺がいつもお昼にこっそり食べる場所なんだ。
屋上の鍵を開けっ放しにしたまま、お茶を忘れて取りに行っていた俺は、鞄からお茶を手にして屋上へ戻る。
途中、化学担当教師三浦一樹(ミウラカズキ)先生に出くわし、立ち話。歳が近いこともあり、同じ理系だから良く飲みに行ったりする人なんだ。
三浦先生:「あ、それで高木先生、この前のプリント物理実験室に置いといたんでまた見といて下さい。」
「ああ、はい!じゃあご飯食べたら見ます。」
三浦先生:「よろしくお願いします。」
そう言って別れた後に、屋上への階段を上がる。
ドアノブに手をやり、開けようとすると数人の女子生徒の声が聞こえる。ドアの近くにいるのか良く聞こえる。
しまった。開けっ放しにしといたから、入られたか‥!とりあえず、人の事言えないが注意しよう。
そう思った時、聞き慣れた声に思わず固まってしまう。
吉崎:「いや、いいよ!全然。気にしないで南。」
吉崎‥?こんな所で…。ってことは残りの数人の声は、あいつらか!
と、今野、山岡、長嶋の顔が浮かぶ。