高木先生:「ったく。吉崎、目閉じろ。」



「え!!」



高木先生:「…。」


じっと高木先生に見つめられる。

見つめられると恥ずかしくて自然に閉じてしまう。



「わ、わ分かりました!」



ギュッとつぶると、ソッと触れ合う唇に、ドキンと胸が鳴る。



「ん…。」


ソッと離れた先生の唇。



目を開けると、ギュッと優しく先生の腕に包まれる。



ドキドキと音を立てる心臓。



高木先生:「卒業、おめでとう。」




「…あ、ありがとうございます。」



高木先生:「卒業したからには、そろそろ敬語も、呼称も、変えてもらいたいな!!…奈緒。」



「っ!!!」



カァッと赤くなる。



奈緒…だって!



ドキドキと心臓が動き出す。




「え、ええ…っと…話し方はちょっと治らないかもです…。き、恭…先生…。」




高木先生:「はは!まぁ、しばらくはいっか。(笑)」




やっぱりまだ、高木先生で…お願いします…。




ギュッと高木先生の体に抱き着く。






フワッと高木先生の大きな手が頭を撫でる。