バンッと屋上のドアを開けると、真梨奈、南、花が笑顔で私を迎える。
真梨奈:「奈緒、おっそーい!」
「ゴメンゴメン!」
花:「はい!これ、真梨奈が現像してくれた写真たち!」
花から、受け取った可愛いオレンジ色の写真サイズの封筒。
「わぁ!ありがとう!!」
南:「はあ!私らさ!卒業、しちゃったねぇー!」
バッと広げた南の両手。
「本当に!この空、何回も見上げたよね。」
南:「うん!何かさ、辛かった時にここに来てさ、元気もらってたなぁ。」
花:「花も!!何かね、屋上来ちゃうんだよね。」
真梨奈:「本当に。思い出だらけ。」
「思い出の空だね!」
南:「…うん!」
花:「またお弁当食べたいなぁ!」
真梨奈:「あんたはいつもご飯のことばっかね!(笑)」
「あはは!」
花:「いーいじゃぁ〜ん!幸せなんだもん!」
南:「ここに来るとさ、頑張れるよね!これから、さ!!」
「うん!」
真梨奈:「今日で、学校は終わるけど…私達は終わらないよね。」
南:「あったり前じゃん!?」
花:「そうだよ、あったり前なのだ〜!」
「あははは!」