「三浦先生!」
私が慌てて声を上げると、他の女子達がわぁっと寄ってくる。
女子:「ちょっと三浦先生こっち来て〜。」
一瞬にして囲まれる。
凄い人達!
三浦先生:「すまない。ちょっと後にしてくれ。」
三浦先生は一言そう言うと、女子生徒達の間を掻き分けて歩き出す。
グイッと腕を引っ張られる私。
え、ええええ???
女子生徒達に睨まれる私。
こ、怖い!!
真梨奈達も、ポカンとして見てる。
廊下に出て、調度数学準備室が階段を上った先にあり、そこへ行く三浦先生と私。
訳の分からない私。
バタンと数学準備室の中に入ると、腕をスッと離されて、三浦先生は背中を向けたまま、ゆっくりと口を開く。
三浦先生:「…、いきなり、すまない。」
「えっ!?あ、いえ…。何かあったんですか…?」
三浦先生:「…いや。少し、聞いておきたいことがあってね。」
「聞いて、おきたいことですか…?」