重い!


ポカポカと片手で先生の体を叩く。



高木先生:「ん、んん〜…。」



この人!朝弱すぎる!



起きろーっ!!



高木先生:「…ん!!っ!よ、吉崎!!!」


必死で叩き続けるとやっと起きて、埋もれる私に気付いてくれた。



「ぷはっっ!!もう先生!」



高木先生:「悪い、忘れてた!大丈夫か?」


「だ、大丈夫ですけど…忘れないで下さ…!」


高木先生の顔を見るとふと、さっきキスをしてしまったことを思い出し赤くなってしまう。


高木先生:「ん?何だ?」


近付く先生の顔に、慌てて口を開く。


「な何でもないです!お、おはようございます…。」


高木先生:「はは(笑)おはよう!」



にっと笑った先生がギュッと私の体を抱きしめる。


それがたまらなく嬉しくて思わず笑顔になる。




朝、誰かの隣で起きるってこんなにも暖かくて、幸せなことだなんて。





抱かれる腕の中で、
何度も何度も
頬を擦り寄せて


高木先生の体の感触を
肌に刻み込む。




高木先生:「ははは!くすぐったい!」


「へへへっ!」



先生の声も何もかも、心に焼き付ける。