その夜…
お風呂も入って、ご飯も食べ終えて、いつもの日常が終わる。
もう、寝る時間なんだ。
先生とまだいたい。そばにいたい。
だけど寝なきゃ、明日は大切な卒業式だし…。
フウッと息をつき、先生に"おやすみなさい"と言おうとした時だった。
高木先生:「一緒に寝るか!」
にっと笑って高木先生は、軽々と私を持ち上げて、先生の部屋のドアを開けた。
「へ!?ちょ!!ちょっと先生!」
バタバタと慌てる私を、ベッドに下ろしてギュッと抱きしめる。
高木先生:「大丈夫。何もしねぇから。」
ドクンッと、心臓が音を立てる。
先生の大きな腕の中に身を寄せる。
高木先生の"大丈夫"の言葉が、こんなにも私に安心をもたらしてくれる。
暖かくて、ドキドキして、だけど嬉しくて、高木先生の体温を感じ取る。
ドクン、ドクンと先生の心臓の音が聞こえる。
ああ、何でこんなに落ち着くのかな。
ギュッと私も先生の体に抱き着く。
フフッと笑った高木先生の息が私の頭にかかる。
そしてそのままベッドに横になりソッと目を閉じる。