高木先生Side



ん?何か良い匂い、


キッチンからの、良い香りに釣られて足を運ぶ。


コトコト煮立つ音と共に食をそそる良い匂い。

キッチンに着くと吉崎が、後ろから慌てて火を止めて、蓋を開けて中身を確認する。



「肉じゃがかッ!?お、しかも器が2枚!!」


俺の分か?と嬉しそうに笑う俺に、顔を真っ赤にして吉崎が、少し怒った口調で言う。


吉崎:「…別に、ついでです!ちょっと多く作っちゃったから…。ついでですから!!」


…たく、可愛いやつだな…。ハッと思わず、抱きしめそうになった自分の手を誤魔化して、吉崎の頭に乗せてくしゃっとした。


「お前、…料理できんだ、意外。」

ははは、と笑う俺にゴスッとパンチを入れる吉崎。


吉崎:「どーゆう意味ですか!」


「…いてて、(笑)」


俺も、もうオヤジだな…。ととぼとぼと着替えに部屋に行く。