真梨奈:「そういやね、ちょっと気になってるんだけど!奈緒と高木先生ってどうなってるの?」


真梨奈が不意にそんな事を言うからドキッとしてご飯を喉に詰まらせる。


「ゴホンッ!…え!?」


と聞き返すと、


真梨奈:「いやいや、今一緒に住んでるでしょ?奈緒パパ帰って来たらどうすんのかなぁって。」


ああ、そっちか…

ホッと胸を撫で下ろす。

真梨奈の疑問は何だか鋭過ぎて怖い。



「まだ、お父さんから連絡ないなぁ〜。でも帰って来たら…たぶん家に帰るかも。」


何だか急に寂しくなる。


そう、帰らなきゃダメなんだよね。


また、お父さんと過ごす毎日がやってくるだけ。


高木先生と過ごした日々が…終わりを迎える…だけ…。



チラッと高木先生を見る。


パチッと目が合いドキッと心臓が跳ねる。


そんな私に、ゴツンッと先生の大きな手が私の頭を叩く。



高木先生:「"かも"って何だ?はは、帰るんだろ!成雪さんが寂しがるだろう!」


にっといつものように笑う高木先生。


南:「寂しくなるねぇ〜たっかぎ先生!」


にっと怪しく笑う南に高木先生は「…そうだな。」と呟いた。