南:「じゃあね!」

亮君:「また明日!!」


車を降りた南と亮君が手を振る。

ニッと皆で笑って、車の中から手を振る。




孝則君:「ふうっ!ちょっと広くなったぜ!」

林田君:「お前が場所取りすぎなんだよ。」

賢志君:「1番後ろに男3人ってのはな。」


1番後ろに座る男子3人の前に座る真梨奈が口を開く。


真梨奈:「はいはい、喧嘩しないでよね、うるさいから。」


その隣の花が運転する高木先生に話し掛ける。


花:「ねぇねぇ〜!高木先生!」


高木先生:「ん?」


花:「何かあったんでしょー?奈…」

真梨奈:「っばか!花、しぃ〜!」


慌てて花の口を抑え遮る真梨奈。

高木先生:「…。」


チラッと、隣の私を見た先生と目が合い、勢いよくグルッと窓の方に顔を向けて目を反らした。



しまった!!



わざとらしかったかな!?



でも、緊張するんだもん!

高木先生と目が合うと思い出しちゃう。



また、火照りだす私。




孝則君:「次俺ん家かぁ!」


林田君:「やっと広くなる。」


孝則君:「何だってぇー!?」


高木先生:「ほら、着いた!!」


孝則君:「…へーい。」