パキン、と音を立てて崩れ落ちる白いチョーク。



教室内の奴らが笑い出す。


「高木先生、まぁたチョーク割った〜!」とか「今ので3つ目!」とか「筆圧強いんじゃね?」とか散々言われながら、

俺はまた「悪い、悪い」と言いながら折れたチョークで続きを書く。


はぁ、


"取られちゃうよ"



お昼の時に長嶋に言われた一言が頭を霞める度にチョークがどんどん小さくなっていく。




くっそぉ。


集中できねぇ。



こういう時、教師が嫌になる。



佐伯が"奈緒"って呼ぶことも
三浦先生と吉崎の怪しい関係も



俺をイライラさせる。




佐伯は今も吉崎と同じ教室で授業を受けている…




……………。



とにかく授業に集中集中!!!



パキン、



「あ。」





REPEAT