ポンッと左肩に、三浦先生の左手が乗り、ピクッと反応する。



三浦先生:「…すまない。そんなつもりはなかったんだ。」



そのまま、三浦先生は右手で私の涙を拭いた。


「大丈夫です。ちょっと色々考えちゃっただけで…っ!」


流れる涙を拭きながらブンブンと首を横に振った。


分かってる。"教師"全てが同じじゃないこと。


先生にだって、色々な考えを持つ人、それぞれいることを、高木先生に教えてもらった。



高木先生:「おい!どうした!?」


気付くと高木先生が遠くからやってきて


花:「奈緒〜?」

南:「どうしたの奈緒!?」

真梨奈:「三浦先生〜、泣かしちゃダメでしょ〜。」


後から3人もやってくる。


三浦先生:「…すまない。」


「や!違うんですって。泣いてないです!ちょっと目にゴミが!…あ、早く教室戻ろ皆!」


あははっと笑う私。


花:「何だ!そうなのー?」

南:「もぉ!三浦先生が謝るから本気にしちゃった!」

真梨奈:「…。」


高木先生:「…。」


花や南を騙せても、真梨奈は絶対何かにカンづいてる。


とりあえず、花、南、真梨奈の背中を押しながら教室の方へ足を運ぶ。