本当に意地悪真梨奈!


「別に怒ってないよ。」


真梨奈:「え?怒ってたの?」


またニヤリと笑う真梨奈に、ハッとして慌てて「違う!」って言おうとした時に


高木先生:「吉崎!」


先生のその声に、一気に赤くなっていく私の頬を、真梨奈も南も花もニヤニヤと見る。


「は、はい!」


ドキドキしながら慌てて答えながら先生達の元へ行く私に高木先生が日誌を渡す。


高木先生:「朝、渡すの忘れてた!今日日直な!」


「あ、はい!」


先生の顔をうまく見れない私は高木先生のネクタイに視線をやりながら日誌を受け取る。



三浦先生:「…吉崎、大学合格、良かったですね。」


その言葉に、ハッとして三浦先生を見る。


あの、無表情の三浦先生がにっと笑った。


三浦先生は、知ってる。私が高木先生と同じ大学を志望した理由を。


心臓をビクビクさせながら、私は「ありがとうございます」と答えた。


大丈夫、絶対言わないで下さいって頼んだし…。


三浦先生:「…そういうことだったんですね。」

また、にっと笑う三浦先生に冷や汗が出る。


や、やばい…隠している気持ちに、気付かれた!?