「そんな声、出すなよ…。」
吉崎:「へ?」
吉崎の首元に鼻を擦り寄せる。
俺の中で戦いが始まる。
吉崎:「あ、あの…くす、くすぐったい。」
触れたい。
メチャクチャにしたい。
でも、傷付けたくない。
好きだ。………吉崎…。
くすぐったいだとか呑気なこと言いやがって!
俺の葛藤も知らずに…。
「お前なぁ〜…。」
吉崎の耳元に口を近付けて話す。
吉崎:「ひやぁ!ちょっと、ち、近いです!」
俺の腕の中から逃げだそうとする吉崎。
「…。」
弱いな、力、あるのか?
それで精一杯の力なのか?
俺の腕を必死にどかそうとする吉崎の手、ムッと怒りながら必死な顔の吉崎。
吉崎の全てが俺の虜になる。
クスッと、笑うと更にムッとする吉崎。
吉崎:「!!先生は!!ずるいです!!そうやって、からかうなんて!」
「だって…おもしれぇんだもん!」
クククッと笑いながら、吉崎の頬に鼻を擦り寄せる。
キス…したいんだけど!
怒るかなぁ〜?