真梨奈:「ごめんね!今日はご飯まで貰っちゃって!…ありがとう。」



ご飯の後、少し勉強して帰り支度をする真梨奈。



「泊まってかないの?」


真梨奈:「いやいや、今日は帰るよ!さすがに、夜は邪魔できなじゃん?ね!先生?」


高木先生:「…あのなぁ!」


真梨奈:「あはは!うそうそ!…母さんが心配してるだろうし!それにあんま他所の家にお世話になっちゃダメだって怒るんだよね!」



そう言いながら、玄関に向かう真梨奈について行く。



「そっか…。また来てね!」



真梨奈:「うん!本当に今日もありがとう奈緒と、高木先生!」



靴をトントンと履き、いつのまにか後ろにいた高木先生と私に向かってニコッと笑う真梨奈。




私は玄関のドアを開けると、真梨奈が「ありがと。じゃあまたね」って言って帰って行った。




そのまま、パタン、と玄関のドアを閉め、戻ろうと振り返った時、すぐそばにいた高木先生の手が私の肩にそっと触れる。




心臓が激しく音を立てる。




そのままグッと、先生の体に引き寄せられる。