南:「だから何さ!どれだけ沢山無理なことがあろうと!頑張ってみなきゃ、最後まで分かんないじゃんか!!」
真梨奈:「そんなてきとうなこと!信じれない。分かんないのよ!勉強できないのよ!無理なものは無理なの!」
教室内の人達がザワザワと私達を見る。
「とりあえず本当に、落ち着い」
花:「もう!真梨奈の分からず屋!!!」
バンッと私の言葉を遮って花が怒りだす。
「ちょっと〜!」
焦る私を置いて、言い合う3人。
南がガッと真梨奈の胸倉を掴む。
南:「先の見えない未来を、勝手に無理だって決め付けんな!!」
花:「そうだよ!まだ、分かんないよ!」
パシッと南の手を振りほどき、真梨奈は口を開く。
真梨奈:「………だから、ホント…もうそういうの嫌なのよ。諦めるのがそんなにいけないわけ?頑張れないから逃げるのが、そんなにいけないわけ?」
バッと南が右手を振り上げた。
その行動に思わず私は目をつぶる。
高木先生:「おい!やめろ、何してんだ!?」
その声に目を開けると、高木先生が南の振り上げた右手を掴んでいた。
教室内がシーンと静まり返る。