朝いつものように学校へ行く。
高木先生は私よりも早く出る。
先生だからね。朝の会議とか毎日のようにあるらしいし。
それは、毎日のこと。
当たり前の…こと。
学校に着き、南が喜んで手を広げる。
南:「奈緒〜!!!就職先決まった〜!これで冬休み遊べるッ!」
そんな喜ぶ南に笑ってしまう。
「あはは!おめでとう〜♪」
ガラッと私のすぐ後に教室のドアを開けて入ってくる真梨奈。
真梨奈:「…おめでとう南。」
南:「えへへへへへへへへへへ!ありがとう〜!嬉しい〜!」
ポカッとそんな南を叩く林田君。
林田君:「…お前、うるさい。」
南:「ったぁ!あんたねぇ〜!あ、そういや、俊平も決まったんだよね!仕事!」
「え、そうなんだ!おめでとう!」
林田君:「…ああ。サンキュ。奈緒も、おめでとう。」
南:「ちょっと!俊平、私にはおめでとうくれないの?」
林田君:「…寝る。」
南:「カッチーン!!普通、彼女には優しくだよ俊平!」
真梨奈:「え!?」
「え!?」
南の何気ない一言が、一瞬時間を止めたように固まる私と真梨奈。