ドキッと飛び跳ねる心臓を慌てて押さえる。


違う違う、そういう意味じゃないよね?




生徒として、
代理保護者として、


高木先生は私を大切に思ってくれてるんだよね。



「あ、すいません!話の途中に…。」



慌てて、謝り花瓶を元の場所に置く。



安西先生:「いやいや、気にしないで。ありがとう。綺麗なお花だね。」



にっこり微笑む安西先生に、自然と心の底から嬉しさが込み上げる。



心のこもった"ありがとう"は、こんなにも胸を打つ。



安西先生は不思議と心を許せてしまう存在感を持ってる。



言葉のひとつひとつに心がこもっているからなのかな。



高木先生も安西先生のそんな所に惹かれたのかな?





楽しそうに話す高木先生と安西先生の思い出話に耳を傾けながら、高木先生の高校時代を頭に浮かべていた。