高木先生:「…っと!それより、さっきのを志望理由でいいじゃないか?」
何かを思い出したように高木先生は元の高木先生に戻ってしまった。
「え?」
さっき何か言ったっけ?
ポカンとする私に高木先生がいつもの笑みを浮かべる。
高木先生:「だから!数学を深くしりたいなぁって言ってた所。それを上手く広げて話せよ!」
にっと笑う高木先生がいつもより可愛いく見えてしまう。
きっとさっき無邪気な姿を見ちゃったから。
へへへ!
思わず笑ってしまう私に高木先生がポカッと叩く。
高木先生:「面接試験絶対受かれよ!明日も面接練習だかんな!」
よしっと何か気合いを入れて高木先生は、残りのオムライスを一口で平らげた。
面接試験受けるのは私だよ?先生。
でも、そうやって、自分のことのように考えてくれる高木先生が…私は好きだな…。
え!?
私、今変なこと思った。
ううん思ってない。
ただ、先生のこと嫌いじゃないよってこと!!
って自分で自分に言い訳なんて。
ただ今は認めたくないだけ。
もう少し、気付かないフリをさせて。