カレーも食べ終わり、皆で大富豪をすることになった。
すると高木先生がスッと私の横に座り、さっきの話を持ち出してきた。
高木先生:「…まさか、吉崎までそんなこと思ってないよな…?」
ボソッと私の耳に呟く先生。
心臓がどきっと飛び跳ねる。
お父さんだなんて思えるはずない!
確かに、落ち着くんだけど………ドキドキしちゃう。
とは言えず…。
「おお思ってないですよ。ちょっと近いです!」
慌てて、先生との距離をあけて、赤く染まってしまう自分の顔を隠しながら、トランプが配られるのを待った。
高木先生:「ならいいか!(笑)」
そう言って、にっと微笑み配られたトランプを取る高木先生。
ドキドキするけど、一緒にいたいって思う。
高木先生の隣は、居心地が良くてもっと近付きたくなる。
だけどドキドキするからいけなくて。
でも、触れたくなっちゃうほどに見とれてしまう。
高木先生:「ん?何だ?手札なんか見せねぇぞ?」
にっと笑う高木先生に慌てて大富豪に集中する。
「わわ分かってます!絶対勝ちますから!」