俊平:「俺が、高3でいられるようになったのも、先生がずっと頭下げてさ…。いつも受け入れてくれた。…てか。何で俺、お前にこんなこと言ってんだ?」


「いや、聞かれても…。でも私は、俊平そーやって聞いたら答えてくれるから好きだなぁ。」


ハッと何か恥ずかしいこと言っちゃった気がして慌てて俊平の方を向く。


「あ!別に、そういう意味で好きとか、……!!」


言い直そうとしていた自分の目に映ったのは、めったに見せない俊平の照れた顔…。

思わず言葉を失った。

まさか、俊平にどきっとさせられるなんて思ってもなかった。


バッと顔を隠すように立ち上がって、海の方へと歩き出す俊平の後を慌てて追い掛ける。


俊平:「…つーか。そういう意味で言えよ。」



「え!?」



そういう意味でって、え!?
私が?俊平を好きだって?






…まだ実感がないっていうか…。