―…まさか、あの崖下近くの浜辺が、別荘の前の浜辺に繋がってるなんて…―。
濡れた服を浜辺に座って乾かしているとその隣に、真梨奈が座り昨日のバーベキューの残り物でタケさんが作った焼きそばを私に渡す。
時間はお昼を少し過ぎたとこ。
高木先生とタケさんはログハウスでお昼ご飯を食べているらしい。
真梨奈:「い〜い写真撮れた!」
ニヤッと私に、真梨奈の赤いデジカメがキラリと太陽に反射して光る。
「ちょっと!!」
慌てて、私は手を伸ばそうとするけど、赤いデジカメはスッと真梨奈の手から離れる。
南:「何々〜?」
花:「南ん、花にも見して〜!」
ヒョイッとそのデジカメを受け取った南が覗き込み、その隣で花も一緒になって見る。
「ちょ、ちょっと〜!!」
思い出すだけで、顔が赤くなってしまう私に、写真を見た2人プラス真梨奈がニヤ〜っと私を見る。
南:「やぁ〜ん!菜緒ってば!熱くなっちゃって!」
花:「きゃー!もしかしてこの後チュー…っとかしちゃっ…いて!」
バシッと南と花の頭を叩いていく。
「バカ花南真梨奈!!」