勢いよくザバッと、上げられた体。


「プハッ!!!!」


息が出来、苦しさから解放され、暗闇も、瞼を開けると海の青さ、光り輝く太陽が眩しかった。


気付けば、人の温かな感触に驚く。


私の体を片手でがっしりと支え、浜辺まで泳ぐ高木先生。


ホッとして、また目をギュッとつぶる。


何度か塩辛い海の水を飲み、鼻に水が入ってかなり痛かったけど、先生の腕が、触れる体が私に絶対の安心を持たせてくれた。



温かな砂浜の感触が背中全体に感じた時目を開けると、息をハァハァと荒くした高木先生が上にいて。



太陽が上にあるせいで逆光する先生の顔が、見えない。



ポタポタと、先生から海の滴が私の頬に落ちる。



高木先生:「はぁ―…!!」



深く息をついた先生、


私の頬に、先生の濡れた髪がかかりどきっとする。



「よ、良かった…。」


ガバッと、顔を上げた先生が声をあげる。



高木先生:「何が良かっただ!!!ビックリするだろうが!」


その言葉に、私もムッとして声をあげようとした。



私だって!ビックリしたんだから!!!