皆ひと通り食べ終わり、佐伯、河村、長嶋、今野は持ってきた花火で盛り上がり始めた。
まだ肉やら野菜やら食べる俺の横に吉崎が、線香花火をしながら驚いたように俺の方を見る。
吉崎:「先生って良く食べますね…。」
「ん?そうか?…あ、吉崎、なすび余ってるぞ!」
吉崎:「…いりません!」
モグモグ食べる俺がからかうと、少しムッとして怒る吉崎。
嫌いだもんなぁ、なすび(笑)
タケ:「なーにイチャついてんだよ恭!」
「な、タケ!お前!」
慌てる俺を見てニヤニヤと楽しむタケ。
山岡:「奈緒ーフランクフルトもっかい焼いて〜!」
井口:「花ちゃんまだ食べんの?」
山岡:「当ッたり前〜!」
吉崎:「本当良く食べるね、花は。」
吉崎がまた焼きに行くと隣にタケが座る。
タケ:「…こんな出会いってのもあるんだな。」
吉崎の方を見ながらタケが話し出す。
「は?」
話の意図が読めずに聞き返す。
タケ:「成雪さんとの出会いが、…人を愛せない男を変えたってことだな。」
「…人を愛せないって何だよ。そんなんだったら教師になんてなってねぇよ俺は。」
成雪さんとの出会いと安西先生の出会いが変えたんだ、俺を―…。