高木先生 Side
全ての作業が終わり、皆が浜辺に集まり賑やかになる。
夕日も沈み、傘を立てたその下の大きな机に並ぶ食材を、セットした網の上に置いていく吉崎、今野、タケ。
長嶋:「先生、はいお皿と紙コップ!」
「サンキュー!」
俺は、丸い大きな木に腰掛ける。
さっき準備の時に椅子がわりにと用意しといたものだ。
焼き上がる肉や野菜を前に、皆コップにジュースやお茶などを汲み、乾杯の合図とともに、わっとまた賑やかになる。
最近、仕事に追われていた分、こんなひと時もありだなと思う。
初めは、忙しいのにキャンプなんて、とか思っていたりしたものだが、頑張る生徒、楽しむ生徒を前にすると…これで良かったんだと思った。
ガツガツ食べる俺の横に吉崎が座り、とうもろこしを食べるそんな姿にまた癒されてしまう。