ジャガイモを綺麗に洗い、切目を入れていきながら楽しそうなタケさん。
料理好きなんだなぁ。高木先生の料理とは大違い(笑)ふと、開けっ放しの玄関から外を見る。
遠くの浜辺で、バーベキューをセットしている3人の姿。
高木先生、亮君に花。
あんな遠い所に、高木先生。
タケさん:「奈緒ちゃんは、恭にゾッコンって感じ♪」
ふとタケさんの言葉にドキッとして振り返る。
「た、タケさんッ!?」
真梨奈:「案外、どっちもどっちって感じだしね。」
「真梨奈まで!私は…、」
真梨奈:「はいはい!どーせ否定するんでしょ〜?」
タケさん:「認めちゃいなよー?」
「!!痛ッ!!」
思わず、ピーマンを切っていた包丁を滑らせ指を切ってしまった。
ツーッと人差し指の先に赤い一筋の線ができ、そこからどんどんと血が流れ出す。
タケさん:「わ!早く、水で!」
慌てて私の手を取って、水で洗うタケさん。
真梨奈:「あ〜あ!奈緒ってば動揺し過ぎ〜(笑)」
「もう!真梨奈のバカ!」
タケさんにお礼を行って傷テープをペタッと貼る。