やっと南の番。


な行まで来た。



高木先生:「―…長嶋。」


ギクシャクと、ロボットのように手と足を動かしながら、南が前へ歩き出す。


返事をするのも忘れて…。



テストを受け取った瞬間、方針状態。


まるで、魂が抜けたように…。


高木先生:「長嶋、良く頑張った。結果は…仕方がない。」



南の行動、高木先生の言葉に、90点…なかったのかな、と頭によぎる。


うそ…。


皆そろわなきゃ、意味がないよ…―


高木先生:「ほら、最後まで良く見ろ!―…次、西川―…。」


高木先生は、南の持っていたテストを指差してそう言うと、次の人の名前を呼び始めた。



南が悲しそうな表情でテストをまた見直すと、南の目に涙が溢れ出していた。


涙をゴシゴシ拭きながら、南は自分の席へ戻り机に伏せて泣いていた。


何?何が書いてあったの?



だけど、そんな南に亮君も孝則君も賢志君も真梨奈も林田君も花も私も、…声がかけられなかった。