久しぶりに乗る高木先生の車。


前は、部屋の荷物取りに行った時に乗ったっけ。



あの頃は、こんなにドキドキしなかったのにな…。


隣で運転する高木先生。



何ていうか、車って…距離が近いよね。



ドキドキして、窓からを流れる景色をずっと見てた。




いつも帰る帰り道が見えたり、気付けば、もうマンションがすぐそこに見える。


車って、早いな。


まだ着かないでほしい、って思うなんて変なの。



高木先生:「せっかくだし…、どっか食べに行くかぁ!作るの面倒臭いだろ?」


にっと笑いながら、こっちを向く先生。



「…はい。あ、先生!前ッ!!」



高木先生:「うわ!危ない危ないっ!」



慌ててハンドルを切る高木先生に、思わず笑ってしまう。




そんな私の頭をポカッと叩いて、


高木先生:「何が、可笑しいんだっ!」



そう言って少しふてくされて運転する高木先生に、また笑ってしまう。



だって何だか面白い。





先生に可愛いって思ったら、失礼かな?




失礼だよね、ごめんなさい。




でもね、こんな気持ち…初めてだよ。