ガチャッ
タッタッタッタ、
シャッ
高木先生:「吉崎ッ!!」
「ひゃあっ!!高木先生!!」
いきなり保健室に誰か入ってきたと思ったら、私の寝てるベッドのカーテンが開けられ、現れたのは高木先生。
驚いて変な声をあげる。だって、あまりにもいきなり出て来るから!
高木先生:「あ!悪い!!それより、熱か?しんどいのか?風邪ひいてたのか?大丈夫なのか?」
あまりに一辺に聞かれて、慌てていると、先生の大きな手の平が、私のオデコを大きく包む。
それに心臓が飛び出そうなくらいドキドキして、かぁっと熱くなる。
高木先生:「熱、あるのか、ん?…うーん?…体温計じゃないと俺には分かんないな…。」
オデコに当てられた先生の大きな手を、掴んでオデコから離した。
「だ、大丈夫ですよ!ホント、何にもないんですって!」
やっと出た声と、合わせられない目の行き場に困りはてる私。
高木先生:「本当に?この紙に風邪って書いてるぞ?」
こんなに慌ててる高木先生も珍しい。
よく思えば、息がちょっと荒いかも。
走ってきたの?
思い過ごしかな?