奈緒 Side
南:「真梨奈ぁ〜!奈緒ぉ〜!花ぁ〜!屋上行こうッ!!」
お昼休み南が叫ぶ。
何か、いつもの南が戻ってきた感じ!!
「うんッ行こー!」
真梨奈:「久しぶりだねぇ!!」
真梨奈と顔を合わせて、良かったねってボソッと言い合った。
花:「…あ、あの…、花…今日はもう帰るんだ!よ、用事があって…。」
南:「えぇー?!そっかじゃぁ花はまた今度かぁ。行こ!真梨奈、奈緒!」
「え、あ、うん…。花、バイバイ。」
真梨奈:「花…、また明日ね!」
花:「…うん。バイバイ。」
ニコッと微笑む花の顔は、何だか違和感を感じた。
何か、隠してる?
だけど、無理に踏み込めない。
真梨奈:「きっと、亮君が引っ掛かってるんじゃない?」
コソッと耳元で、真梨奈が核心を突いたように囁く。
そんなこととも知らずに、何かふっ切れたように元気な南は、先陣きって屋上へ先に進む。
何はともあれ、南が元気になって良かった。