「私ってさ、役目なしって感じだよね…。」


ハハッと笑う私に、亮が私の肩をギュッと掴んだ。



亮:「だから!お前は、こうやって話聞いてくれんじゃん!?南が、言ってくれた言葉に、かなり助けられてんだ。」


少し強くなる亮の手。


亮:「俺らは、腐れ縁だっつったじゃん!これからも、変わんねーよ!!ちゃんとお前の気持ちもらったから!俺もまた頑張れんだ。」



真っ直ぐ私を見る亮。



そう…。


私がしたこと無意味じゃないんだ。



だって、一瞬でも亮の目に私が映った。





亮、私ら小さい時からずっと一緒に育ってきたのに、いつのまにそんな大きくなったのよ?



「亮に励まされるなんて、私も落ちたもんね。」



にっと亮の笑顔を真似て、笑って見せると、私の肩を掴んでた亮の手がそっと離れた。



同時に、いつもの笑顔の亮が目に焼き付けられた。



その顔、一生忘れないよ。








亮・私:「「ありがとう。」」



同時に出た言葉が重なって、思わず二人して笑った。







恋の終わりって、自分が強くなれるきっかけのひとつなのかな?



少なくとも、強くなった気分だよ、私。