亮も私の隣に座る。
やっぱり、見てきたもの、過ごしてきた時間が、同じ感覚を生むんだね。
「亮、…私亮のこと、ずっと好きだった。」
亮:「!!!?うそ?!」
そりゃぁ…驚くよね。
「ホント…。亮がさ、花のこと好きだって言ってかなり悩んだんだよ?私。」
スッと立ち、一歩二歩前に歩く。目の前に映る小さなブランコ。
亮:「…えっと…。」
くるっと振り返って、困ってる亮を目に移す。
フラれるって分かってたことと
もう一つ怖かったことがある。
…この関係が終わるって。
もう、いつもどうりにならないかもって…。
「返事はいらない。…知ってるし。」
亮:「……。」
黙りつづける亮を無視して、話しつづける。
「ずっと言いたかったんだ、私。でも、言ったらこの関係がなく…」
亮:「なくなったりしない。」
私の言葉を遮って、そう断言する。
亮:「だって俺ら、腐れ縁だろ?また一緒に帰ろうぜ!」
にっと笑って、亮も立ち上がる。
亮:「ゴメンな…。南のこと、傷付けてたな。」