俊平:「いるよ。」
絶対、言わないと思ったのに、サラっと答える俊平にも驚いて、
「うそ!マヂで?!いるんだ!!?」
俊平:「いちゃわりーのかよ?」
「いや、別に…。ちょっとビックリしただけ。…告白しないの?」
俊平:「…。お前はどうなんだよ?」
「え…。い、言うよ!ちゃんとっ!!自分の気持ちにそろそろケリ付けなきゃ…。って何であんた私の好きな奴知ってんのよ?」
俊平:「…だってお前、分かりやすい。」
ううっと言葉を失い、悔しくなる。
俊平:「…俺は、言わねえ。」
「?!なんで???」
真っ直ぐ前を向いてた俊平がチラッと私を見る。
俊平:「好きな奴の好きな奴は、俺の恩人だから。…両想いかなぁ〜。」
少し寂しそうに見える俊平が、珍しく思う。
普段はそんな一面見せないし。
「…。フラれるって思うから伝えないの?!それなら私も一緒だよ?」
俊平:「…違う。俺は、お前とはちげーよ!」
その上から目線が腹立ってくる。
「何が違うのよ!?」
俊平:「俺は、本気でその2人が幸せになってほしいと思ってる。」
はぁ?
幸せになってほしい?