何で、好きになっちゃったんだろう。
何で、それが亮君なの?
人を好きになるって、こんなにも残酷なんだね。
南を…、傷付けたくないのに…。
それなのに、それなのに、気持ちが溢れるよ。
どうしたらいいの?
駅に着くと、今1番、会いたくて、会いたくない人がベンチに座ってた。
亮君:「おはよ!」
いつもの笑顔で、微笑む亮君に気持ちが溢れ出してしまいそう。
「おはよ〜。」
少し気まずく感じる私に、いつものように接してくれる亮君。
会いたいと想うのは、好きだから。
会いたくないと想うのは、…好きだから…。
この恋は諦めなきゃいけない恋だから。
どうしても、失いたくない友達がいるの。
だけど、
亮君………好きなの。
どうしようもないくらい。
亮君にばれないように、景色を見るフリをして、涙をこぼした。
誰か、止めてよ。