亮君:「好きだ。」



オレンジ色に染まる歩き慣れた学校から駅までの帰り道。


足を止めた亮君に気付いて振り返ると、いつも笑顔の亮君が真剣な眼差しで言葉にした。




やっと気付いた…。



どうして、朝の電車で良く会うのかも、帰りが偶然重なることも…。



亮君:「…好きだから。」




もう一度、口にするその言葉にどれだけの想いを乗せたの?




どうして、こんなにも心に響くのかな?



キラキラオレンジ色に光るその瞳に少しの間、見とれてる自分がいた。