亮に言う!この想いを!
亮に好きな人がいたとしても
それが私じゃなくたって!
その亮が好きな人を超えてやるんだから!!
「亮!あのさッ…。」
家の近くの道に差し掛かった時、ついに私はこの恋の、節目に到達した。
亮:「ん〜?」
ふわぁっと欠伸をする。
人がせっかくこの想いを伝えるときに!欠伸なんてしやがって!
と怒るのも今日は我慢。
"好きなんだけど"
心の中で、何度も何度も繰り返されるその言葉。
心の中なら何度だって言えるのに!口に出せない!!
亮:「なんだよ?」
なかなか言わない私に亮が痺れを切らして問う。
その言葉に急かされて、
"好きなんだけど"
「す、好、好きな人誰?」
ふう、っとやっぱり上手いこと言えないや。
告白なんてしたことないんだよ!
自分に逆ギレ。
まぁ!まだここから。とりあえず好きな人誰か聞いて、まず段階を踏まなくちゃね!
言い訳のように思えるけど、まだ心臓がドキドキして止まらない。
ただ、亮の言葉を待って、次こそ告白だ!