三浦先生:「…。…面白い。」


「へ?」


三浦先生がボソッと呟いた声に、ビックリして顔を上げると


三浦先生:「…化学を好きな人ってのは俺も入ってますか?」


質問の意味がよく分からなくて逆に質問する。

「え、三浦先生は化学好きじゃないんですか?」



三浦先生:「…好きですね。」


「そうですよね。化学の先生なんですから。」


高木先生は数学の方が好きそうな感じがするな。
ふとそんなことを思い、


「…数学は好きですか?」


三浦先生:「…好きな方ですね。」


やっぱり理系の先生って数学とか好きなんだ。って当たり前か。


三浦先生:「最も、数学は高木先生からその魅力を聞いて知ったが、…。」


高木先生と言うその言葉で私をこんなにもドキドキさせる。


「た、高木先生がー、」


もう言葉に出すのもドキドキしてしまう。


ガチャっと化学準備室のドアが開くと


高木先生:「!… 吉崎!」


驚いた様子で私を見る高木先生。

同じく私もビックリして高木先生を見るけどすぐに視線を外してしまう。


高木先生を見ると体が熱くなる。