奈緒Side
久しぶりに夕日を見ていたら、クスッと笑う声に気づいて声の方を振り向くと高木先生の姿。
「い、いつのまに!!」
先生:「今更気付いたのか!笑」
「…今更、っていつからいたんですか!!声かけて下さいよ…。」
はははと笑って先生は玄関のドアを開けてくれた。
少し赤くなってしまう頬を隠して、中に入ると先生も後ろから一緒に入ってくる。
玄関は少し狭いから背中に感じる先生の気配にドキドキ。
昨日のこともあって変にドキドキする私。
そんな私とは違って、いつもどうりの先生は、大人の余裕なのか…、ズルイ!
先生:「ふぅ疲れた!今日はハンバーグか!久しぶりだ。」
そう言ってソファーにドカッと座ってネクタイを緩める姿にまたドキッとする。
極力先生を見ないようにして、キッチンでお皿にハンバーグを乗っける。
今日は暇だったからハンバーグ作ってみた。真梨奈達はバイトばっかだしさ。
ダイニングにいつのまにか移動してる先生にご飯を並べる。
嬉しそうな先生を見るのは、嫌いじゃない。