林田の悔しそうに出す声が少し震えながら、
林田:「警察が来て、…警察がアイツに事情を聞いたんだ。アイツ、…。」
怒りを必死に堪える林田。
林田:「何の関わりねぇからって他人のふりして逃げやがった…。男は俺見て笑ってたよ。」
俺も無償に腹が立っていたが、それは本人が1番分かっていること。
「出来ることなら、俺も同じ経験をして分かってやりたいが、…俺には想像するしかできない。」
教師として、辛いのは生徒の気持ちをいくら考えても、届かない所があることだ。
林田:「別に、先生には関係ないよ。…迷惑ばっかかけるだけだ。退学になれば良かっ…」
「良くないぞ!お前、そんなこと言ってるほうが俺は辛い!お前もまだ17だろ?今年で18か。せっかくここまで来たなら最後まで俺に迷惑をかけたらいいんだ。」
林田:「…分かってるよ冗談。俺、先生に会えて良かった。もう帰るわ。行くとこねぇけど、俺も先生みたいに何でも受け入れられるようになりてぇし、散歩してくる。」
散歩?してくんのか?
「ああ、まぁもう一発騒ぎ起こして来いよ(笑)」
にっと笑って林田は散歩?に行った。