物理実験室に着いた時、
ピンポンパンポン〜
学校の放送が流れる。
『高木先生、高木先生、いましたら至急職員室、滝沢まで来て下さい!』
と主任に呼ばれ、急いで職員室に向かう。
何だ?わざわざ放送してくるほどだからきっと何かあったのか。
嫌な予感ってのも感じてるんだが…。
ガチャ、「失礼します!」職員室に入り滝沢主任のデスクに向かうと、主任は視線を落とし
主任:「…、先ほど警察の方から連絡がありました。」
と俺に告げたその言い方は、かなり怒っている。
主任:「林田俊平、貴方の生徒でしょう!?また騒ぎを起こして!!教頭も御立腹の様子でした!」
「申し訳ありません。すぐに原因を聞いて話します。」
主任:「高木先生、原因なんてどうでもいいんですよ!今後騒ぎを起こすな、と注意して欲しいんです。停学にさせますんで!それ相応の罰を与えるのが貴方の仕事でしょう!」
「ええ、分かっていますが、原因は必要です!生徒が何故騒ぎを起こしたか、気持ちを考えてやらなければ、また同じ事の繰り返しです。」
主任:「だから高木先生は甘いんです!罰を与えれば、繰り返しは防げるはずです!」